2013年、専業主婦だった私が自宅サロンで仕事をするという選択をして、7年が経ちました。
私と同じように子育てしながら自宅でサロンを開業したいという方に、自宅サロン開業のメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。
憧れの自宅サロン、5年で95%が廃業?
保育園の待機児童問題もすぐに解消されず、出産後に働きたくても働けないママも多いことでしょう。
子供が生まれて専業主婦になり、成長に合わせて時間ができた。またなにか仕事がしたいと思い始めた人もいるでしょう。
自宅で気軽に開業でき、設備投資にお金がかからないイメージの「おうちサロン」「サロネーゼ」。でも、現実はそんなに甘くありません。
インターネットで調べてみると
5年で95%が廃業、さらにその5年以内に残りのサロンも廃業。
10年継続できるサロンオーナーの割合はわずか3%なのだとか?
自宅サロン開業の厳しい現実!夢見る主婦が儲からない3つの理由
なんて厳しい数字なんでしょう・・・。
自宅でサロンを開業するメリット

休みが自由に決められる
自宅サロンに限らず、フリーランスで仕事をしていれば休みは自分で決めることができますね。お子さんがいる方は、幼稚園や学校・習い事、地域の予定に合わせてスケジュールが決められます。
パートで仕事を探してみると、夏休みのような長期の休みに困ったりします。私の場合実家が北海道で親に預けることができず、インフルエンザの季節は恐怖です。
自分のペースでスケジュールを組むことができるのは、個人事業主のメリットですね。
年齢に関係なく好きな仕事ができる
私が再就職したいと考えたのは、次男が小学校に入る直前でした。
自宅サロンと考えて思い浮かぶ職種は
- ネイルサロン
- エステやリラクゼーションサロン
- 整体
- 料理教室
- フラワーアレンジメントやポーラセーツ
- 整理収納アドバイザー
- Webデザイン
他にも趣味で続けられそうなもの、人を癒す仕事などたくさんありそうですね。
私の自宅サロンのメニューパーソナルカラー診断(カラーセラピー付き)
私は41歳で「色」という新しい勉強を始め、42歳で起業しました。学ぶことに年齢制限はありません。
毎日考えても飽きない、工夫することが苦じゃない。そう思ったら1分1秒でも早く行動してみることをおすすめします。
家をきれいにするきっかけになる
部屋の一室で自宅サロンをオープンしても、玄関やトイレなど家族が使う共有スペースはきれいにしておく必要があります。
私の場合、日当たりがいい2階のリビングで仕事をすることを選んでしまったために、片付けがとても大変です。
2階の1室にものを押し込んで扉を閉めて、すました顔してます(笑)そして、そういう状況が苦にならないように、私も試行錯誤しています。
家をきれいにしておくという意識は、結果的に日常生活を丁寧に過ごすことにつながりますので良いことです。
自宅サロン開業のデメリット

すぐにお金は稼げない、収入が少ない
正直に言うと、いますぐ生活のためにお金が必要ならパートや正社員で働いたほうがいいです。必ずお給料がもらえるし、実働時間も決まっていますから。
私が自宅サロンを始めた最初のころは、お金は出ていくばかりでした。休みも雑用でつぶれました。
確かに家賃はかかりませんが、広告宣伝費・備品・勉強など開業のための準備金は意外と必要です。
最初から理想どおりにお客様は来てくれません。自宅で集客できるようになるまでは他の仕事も続けるというのも賢い選択だと思います。
家の匂いに気を使う
細かいことですが、朝から魚は焼けません。翌日にお客様のご予約がある日は、前日に焼肉はできません。
人の家の匂いって気になりませんか?
きれいになるためにお金を払ってくださるお客様が現実に引き戻されないよう、生活感のある匂いには気をつけています。
生活感といえば、洗濯物もバルコニーで干さずに浴室で乾燥していますし、壁掛けカレンダーも隠します。
家の防犯に気を使う

集客のために自分の写真を出しますが、家の住所や個人の情報を知られないように気を使います。
ご予約いただいたお客様にのみメールで住所をお知らせするので、今まで危険な困ったことは起きていません。
電話番号でご予約されるお客様もいらっしゃいますので、お問合せ先として電話番号を掲載しています。美容系の広告やSEO対策などのWEB関連の業者からの電話がめんどうなら、事業用に電話番号を持つほうがよいかも。
仕事と休みのメリハリがない
やろうと思えば家事をおろそかにしても、仕事をしてしまいますし、誰も止め流人がいません。
優先順位を決めて、やらなくていいことを決めなければダメです。(と、自分に言ってみる)それでも、メールの返信は時間を決めてまとめてするなど、独身の時より効率的に仕事ができるようになりました。
テレビは見なくなりましたが、そのかわりパソコンの作業時間は長いです。
休日も同世代のファッションをチェックしたり、ブログのために写真を撮ったり、休みと仕事と趣味がごちゃごちゃ。
色やファッションが好きというより、お客様のためにすべてが苦にならないから、この仕事を続けているのでしょうね。
これから自宅サロンで開業したいなら

好きなことをしたいだけなら、趣味でいいと思います。
メリットもデメリットも知った上で、どうしても自宅サロンを開業したいならまず計画をたてましょう。
ゴールはいつ?何年後にどのくらいの収入が欲しいですか?
それがはっきりしたら、子どもが小学校にあがってから・・・など条件が揃ってから考えるのではなく、今の自分にできることから始めてください。
子どもが幼稚園に行っている2時間しかできないなら、その時間でできることからでいいんです。
最初は自宅サロンオーナー同士で、お互い生徒やお客様になることもあるでしょう。それ以外から集客できて収入のある自宅サロン運営までには、時間がかかります。
私は色の仕事やブログを通じて、専業主婦だけでは出会うことのなかった人と知り合うことができました。
世界や日本のどこかで誰かが、私個人で発信しているこの文章を読んでくれているかもしれないという快感も味わえます(笑)
応援してくれるママ友、いろいろ目をつぶってくれている家族に、本当に感謝しています。
この先は、たった3%の10年継続しているサロンオーナーを目指します。
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